大月隆寛『別冊宝島496号 いまどきの「ブンガク」――瀕死の“純文学”から“やおいノベルズ”まで』

副題の通り「瀕死の“純文学”から“やおいノベルズ”まで」小説家を幅広く紹介していくのが本書である。しかし本書は、いわゆる文芸評論家の類がレビューを書いているのではなく、エロ小説家や無名フリーライター・漫画家のまついなつき・そこらの大学生(何でやねん)などが書いている。そして、この怪しげ軍団を束ねる監修者は民俗学者の大月隆寛である。大月隆寛はカッチリした本も書く一方で、民俗学以外でも幅広く活動している。小林よしのりの『ゴーマニズム宣言』にも度々登場していたし、産経新聞のコラムでも色んな人を名指しで批判している。大月隆寛の本はいずれ何冊か読んでみたい。