浅田次郎『鉄道員』

何て言うか、全体的に「泣かせよう」って意識が強すぎるんじゃないだろうか。

俺がひねくれているだけかもしれないが、作家が「お涙頂戴」を露骨に狙っていることがわかると、かえって泣けなくなる。世間では騒がれているけれど、俺は面白いとは思わなかった。