村上春樹『羊をめぐる冒険(下)』

『羊をめぐる冒険(上)』では冒険らしい冒険はまだそれほど多くはなかった。

incubator.hatenablog.com

一方、本書では、「羊」とは何かといった物語の核を明らかにするため、「僕」が冒険を始めるがシーンが中心となる。最後の謎解きはとても切なくなった。読後は何とも言えない感情に包まれた。しかしながら、村上春樹は個人的な思い入れの強すぎる作家であり、どうも上手く書けない。もっと上手く表現できたら良いんだけど。