三上芳宏・四塚利樹『ヘッジファンド・テクノロジー』

外資系金融機関などで先端金融技術の開発やトレーディングなどを行い、現在はシンプレクス・テクノロジーというハイテクベンチャーを立ち上げるなどして、金融テクノロジーとITテクノロジーに取り組んでいる著者が、今まで秘密のベールに隠されてきたヘッジファンドの投資戦略や先端金融技術について述べた本。

就職活動の時からシンプレクス・テクノロジーという企業には注目していたため、購入していたのだが、「デリバティブの知識を前提としてはいないが、金融・証券市場について日頃から強い関心を持っている人々を読者として想定している」とのことで、難しくて理解できない部分も正直かなりあった。文体は非常に明快なのだが、用語や理論そのものが難しいのである。ただ、今まで知らなかったことが色々と書かれており、非常に参考になった。今後、折を見て読み返し、深いレベルで消化できればとは思う。