山本英夫『のぞき屋[文庫版]』6巻

盗聴のプロと戦う見(ケン)は、「のぞく側」から「のぞかれる側」に回る。しかも相手は、盗聴のしすぎで被害妄想に陥ってしまい、自分が殺されないようにバーリトゥードをガッツリマスターする、かなり危ない相手。相手に完全に呑まれ、見(ケン)は自分を見失うが……?
個人的には最も面白いエピソード!
本巻の終盤からは、「売れないアイドルの私生活をのぞく」というアイドルオタクの依頼を受けるエピソード。本作の最後のエピソードだが、いやはや、10年近く前の作品ながら、今のオタクブームと照らし合わせても古さは全然ない。山本英夫のリサーチ能力と先見性は素晴らしいと思う。