山本英夫『のぞき屋[文庫版]』7巻

のぞき屋 7 (小学館文庫)

のぞき屋 7 (小学館文庫)

「売れないアイドルの私生活をのぞく」というアイドルオタクの依頼を受けるエピソード。アイドルオタクは、自分の殻を破ることで辛い思いをする(正確には辛い思いをすることなど最初からわかりきっていて、それを残酷に再認識する)のだが、しかし妙な爽やかさと潔さがある。変化と成長は、アイドルオタク以外にも必要だ。もちろん俺にも。
最後の、見(ケン)とレイカが必死に心を通わせようとする瞬間、これが良い。最後まで名作。