大前研一『旅の極意、人生の極意』

旅の極意、人生の極意

旅の極意、人生の極意

大前研一が、訪れるに値する、世界のスポットを紹介している本。
大前研一は、大学時代には添乗員のアルバイトで2000人以上の外国人をガイドして日本中を旅して相当な金を稼ぎ(1週間で大卒初任給の2倍)、マッキンゼー時代も念に数十回も海外のリゾート地を会議や講演のために訪れていたらしい。今までの著書でも語られてきた話だが、そのあたりの大前節が本書ではさらに炸裂している。毎度のことだが、ここまで堂々と自慢話されると、逆に気分良いです。
大前研一が紹介した激賞スポットは、以下の15である。

パリ、ミラノ、ニューヨークといった定番は外し、一見メジャーに思えるものでも、定番の一歩先行く旅を案内することを心がけたそうだ。全体的に価格は高い。俺は海外旅行の経験は幼少時の韓国訪問だけだし、あまり国内旅行もしない(金欠で行けない)方なので、15のスポットの価値は正直よくわからない。しかし文章を読む限り「行きてえ」と思うのは確かだ。観光スポットを子鼠のように走り回って疲れて帰ってくる旅行は(別に大前研一のように激烈な批判をする気は毛頭ないが)積極的にやりたいとあまり思えないのが本心だ。俺は東京生活で既に疲れているのだから、英気を養える旅が良いね。その意味では、大前研一ツアーは非常に魅力的である。