- 作者: 永江朗
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/10/15
- メディア: 単行本
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特に刑事へのインタビューは面白い。ホシ(犯人)を捕まえて「喋れ」と言っておきながら、毎回必ず「言いたくないことは言わなくて良いですよ」という矛盾。しかし参考人として聴取するならともかく、ホシは犯人であると思われるだけの裏付けが取れている人間である。その人から証言を引き出すのは、並大抵のことではないだろう。何しろ、喋ったら死刑か無期懲役が確定するような種類の犯罪もあるのである。それを喋る瞬間、容疑者の覚悟は並大抵のものではない。「下手な聞き方をしていると、いつまでたっても重要な証言は出てきません」という言葉の重みは、おそらく刑事でないと真に理解することはできないだろう。
あとはジョン・カビラのインタビューも面白かったかな。まあ俺はジョン・カビラ(川平慈温)と川平慈英の区別も付かないんだが。しかも父親(川平朝清)やジョン・カビラの兄(川平謙慈)もそれなりに有名らしい。すんごい家族!