三田誠広『永遠の放課後』

永遠の放課後 (集英社文庫)

永遠の放課後 (集英社文庫)

本書は、音楽の才能はあるが周囲と必ずしも上手くやって行けていない少年を描いた『いちご同盟――純愛・中学編』と『春のソナタ――純愛・高校編』に続くシリーズらしい。つまり本書の主人公は大学生。
しかし、会話文めっちゃ下手やな〜。元々あまり文章が巧い方ではないと思っていたが、久々に読んだら笑うほど下手だった。リズム感も息づかいも全く感じられない。というか単純に不自然。
ストーリーや構成については(『いちご同盟』や『春のソナタ』との違いも比較しつつ)それなりに楽しんだ。しかし実に予定調和的である。まあ「それなりに楽しめたのなら、それで良いじゃないか」という評価もできるかもしれないが、三田誠広は「ワセダ大学小説教室」シリーズと銘打って『天気の好い日は小説を書こう』『深くておいしい小説の書き方』『書く前に読もう超明解文学史』と3冊も費やして小説論をぶっているのである。そんな人間が予定調和の小説を書いていて良いのだろうか???incubator.hatenablog.com
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