『NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版』2009年8月号

NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2009年 08月号 [雑誌]

NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2009年 08月号 [雑誌]

質の高い写真やドキュメンタリー記事によって地球の素顔を伝えるビジュアルマガジン。写真も記事も極めて質が高く、「買う」に値する数少ない雑誌のひとつ。
さて、いきなりだが、999.9(フォーナインズ)というメガネメーカーがある。グッチやティファニーといった名を冠したブランドメガネではなく、いわゆるツープライス/スリープライスのメガネフレームでもない。あくまでもメガネメーカーとして、3〜6万円くらいのお値段のミドルコスト・ハイコストのフレームを生産・販売している。
ナショジオと何の関係があるのかと思われる向きもあるだろうが、フォーナインズは、実はナショジオの最終ページ(裏表紙の裏側)に、毎号広告を出しているのである。しかも毎号同じ広告ではなく、「メガネフレームの機能とは」という連載記事の形を取った広告である。ちなみに今月号は「トリプルブリッジの機能」なのだが、今月号で24回目である。つまりもう2年間に渡って結構な量の「こだわり」が解説されていることになる。
こうしたタイプの広告は少ないが、巧いなと思うし、個人的にはフォーナインズに対して好感を持った。というのも、フォーナインズは決して「今月はこんなん出ました!」といった新製品を羅列する広告戦略を取らず、ナショジオの読者に対して、数年に渡り自分たちの「こだわり」をじっくりと語り続ける――というアプローチを採用できるメーカーなのだ、ということがわかったからである。
また、このアプローチはナショジオの読者にも合っていると思う。ナショジオの読者は、いわゆる「トレンド」を追いかけるよりは、良いもの/自分の好きなものをじっくりと探して、手元に置きたいタイプが多いのではないかと推察されるからである。別にフォーナインズはアウトドアブランドでも環境保護に熱心なブランドでもないと思うが、こういう「こだわり」メーカーはナショジオ読者にも気に入られると思う。まあ、そういう策略が透けて見えて、逆に鼻につくタイプの読者もいるかもしれないけれどね。
で、俺は……確実にフォーナインズが欲しくなってる!(策略にハマった人間が一人追加)

余談

余談と言いつつ今回は本編の方が余談めいてしまったが、数日前、はてなブックマークの「人気エントリー」で「ナショナルジオグラフィックが過去3年間に撮影した写真の中の特選ベストショット画像31」というエントリーがランクインしていたので、シェアしておく。ナショジオの3年間のバックナンバーの中からベストショットを厳選したそうだが、良い写真を多数ピックアップしてくれている。何だかもう、これらを見ていたら、しばらく前に流行った「宇宙ヤバイ」のコピペを思い出した。地球ヤバイ。natgeo.nikkeibp.co.jp