『広島アスリート』2009年10月号


広島東洋カープとサンフレッチェ広島の情報マガジン。
先月号の感想で「率直に言って、広島のAクラス入りの望みは残念ながらほとんど絶望的である」と書いたが、今、ヤクルト・阪神・広島でクライマックスシリーズ進出を賭けた熾烈なデッドヒートが繰り広げられている。まあ「追い上げ」というよりはヤクルトの完全な自滅だし、広島は依然として「追う立場」である5位なのだが、1ヶ月前には予想もしていなかった状況である。
Aクラスに迫った日、ブラウン監督は言ったそうだ。「今は3位を3チームで争っているが、どのチームがふさわしいのか。本当のカープの底力を楽しみにしておいてください」と。それを受けて、今月号のテーマは「問われる底力」に設定され、小窪哲也やフィリップスといった、後半戦あるいはクライマックスシリーズ進出のキーマンが取り上げられている。
とはいえ、CS進出が極めて厳しい状況であること自体は、1ヶ月前と何ら変わりはない。この大事な時期に広島は5連敗を喫してしまった時点で、阪神またはヤクルトが残り試合を勝率5割で乗り切れば、広島は残り9試合を9連勝するしか、CS進出に手が届かない計算――まさに絶死の戦いと言って良いだろう。昨日(9/28)は勝って何とか踏みとどまったが……。
とにかく目が離せない!
なお今月号は、ルイスやフィリップスを招聘したシュールストロム駐米スカウトのインタビューも載っている。これも実は見逃せないインタビューであろう。元々選手としての最後のキャリアを広島で送ったという縁で引き続き雇用されているわけだが、良い選手を引っ張ってきてくれていると思う。www.fujisan.co.jp
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