小川一水『導きの星4 出会いの銀河』

導きの星〈4〉出会いの銀河 (ハルキ文庫―ヌーヴェルSFシリーズ)

導きの星〈4〉出会いの銀河 (ハルキ文庫―ヌーヴェルSFシリーズ)

地球のみが他の文明と接触できる高度な文明だったことが判明する遠未来で、シビリゼーション・オブザーバー(外文明観察官)に就任した辻本司(ツカサ)が、惑星オセアノに住む「リス」的な肉食の知的生命体であるスワリスとヒキュリジの発展を見守る――という設定のSF長編。
地球人類、オセアノのスワリスとヒキュリジ、目的人格(パーパソイド)、星間商社、セントール等々、様々な立場の登場人物たちが関与しており、物語の構造もハードSF顔負けの気合の入り方である。しかし本作は元々ライトノベル的なエンターテイメントSFであるため、実に読みやすい。
最後は「えー」という仕掛けがいくつかあったが、まあそれも含めて楽しませてもらった。個人的にはかなりツボ。
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