『コードギアス 反逆のルルーシュ』vol.1〜9

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ダークヒーローによる復讐譚。
設定は、いわゆるパラレルワールド的なそれである。この物語の地球では、アメリカではなく「ブリタニア」という帝国が、人間は平等ではないという思想に基づく身分社会・格差社会を武力で世界に広めている。ブリタニア帝国の元皇子であるルルーシュ・ヴィ・ブリタニアは、何者かに母を殺されてしまう。しかし世界を統べる父シャルルは、母を守ってくれなかったどころか、“弱い”自分と妹までをも遠ざけたのである。したがって戦乱に乗じて死亡を装い、ルルーシュランペルージと名前を変え、日本に逃れる。日本はブリタニア帝国に占領され、日本・日本人という名称を剥奪され、エリア11・イレブンという名前に甘んじている属国であったのだが、そこで皇子の身分を隠して単なる高校生として妹と生きていたルルーシュは、ある日「ギアス」という特殊能力を得て、母の暗殺の真相を探るため、日本のレジスタンスに関わり始める――少々長くなったが、こんなアウトラインだろうか。
スゴい出自に、抜群の頭の良さと残酷さ。そして二言目には「妹」「妹」というシスコンっぷり。「そんな天才いるかよ」という感じもあるが、ダークヒーローモノとしてはよくできているなぁと思う。色々な立場の色々な人間が出てくるが、設定が良く考えられており、飽きずに楽しめる。巷ではゼロ年代を代表するアニメーションという評価らしいが、それもまあ頷ける。
ちなみに俺はDVD版をレンタルしてきたが、当然Bru-ray版もある。