- 出版社/メーカー: パラマウント ジャパン
- 発売日: 2006/04/21
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ジム・キャリー扮するトゥルーマンは、稀代のTVスター。生まれた日から自分の全てがテレビ番組の素材。そして彼の住む街全体が作り物の紛い物で、家族も友人も妻も、全てがエキストラ。街には5000台の隠しカメラが設置され、しかしトゥルーマンはそのことを知らない。そんな“リアル”なドラマが全世界に24時間365日、休むことなく放送されているのである。トゥルーマンはその中で疑うことなく“本物”の人生を生きてきたが、ふとしたきっかけから、自分の周囲が全て偽物で、まるで世界が自分を中心に回っているようなおかしな感覚を持ち始めて――というアウトライン。
マスコミを痛切に皮肉った設定だが、アイデンティティの獲得・回復の物語としても、傑作中の傑作である。考えさせられるところも多い。
余談
Wikipediaを見たら、当初は脚本を書いたアンドリュー・ニコルが監督もやるはずだったが、ジム・キャリーが主演になったので、1回しか監督をやったことがないアンドリュー・ニコルは外されたそうだ。で、さらに確認すると、このアンドリュー・ニコルという人は『ガタカ』という映画の監督も手がけている。この『ガタカ』という映画も、アイデンティティをテーマに据えた傑作SF映画である。10年以上観ていないので、近々TSUTAYAで借りてこよう。