- 作者: 山本直樹
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2010/08/18
- メディア: コミック
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まあこの人の最高傑作は、かなり厳しく見ても大量にあるんだけどね。個人的には『堀田』以外にも『YOUNG & FINE』『僕らはみんな生きている』『学校』『フラグメンツ』『ビリーバーズ』『安住の地』『テレビばかり見てると馬鹿になる』『お家につくまでが遠足です』あたりは外せないし、個人的な好みは抜きにして「漫画史」みたいなサブカル的な評価を加味すると『Blue』や『ありがとう』あたりも外せない。森山塔名義での『よい子の性教育』の衝撃もリアルタイムでは凄かったらしい。
あれ、最高傑作ばっかりじゃないか。
余談1
『堀田』は3巻のみAmazonで買えないので、何故だろうと昔から思っていたのだが、Wikipediaを見て判明。何と3巻は有害図書に指定されていたようだ。個人的には、『堀田』は1巻も2巻も4巻も十分過ぎるくらいにエロいし、そもそも山本直樹の作品は(良い意味で)全て有害図書レベルのエロさなんだけどね。
余談2
最近は『レッド』という全共闘や連合赤軍をモチーフとした非エロの漫画も描いており、文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞も受賞している。ストーリーはかなり史実に忠実なようだが、漫画表現的には散々これまでエロ漫画で実践してきた実験的な作風が活きており、全共闘時代のお勉強としてだけでなく、漫画作品としてもオススメ。ただ個人的には5巻前後で完結するくらいの、もう少しコンパクトな構成が希望だったけどなー。このペースだと10巻じゃ終わらない気がする。