筒井康隆『わたしのグランパ』

わたしのグランパ (文春文庫)

わたしのグランパ (文春文庫)

前衛小説からスラップスティックまで何でもござれの筒井康隆によるジュブナイル小説。
主人公は女子中学生なんだが、人を殺して刑務所にいた祖父が自宅に戻ってきて、自身のいじめやら校内暴力やら険悪な夫婦仲やら地上げ屋の横暴やらに次々とメスを入れていく……というアウトライン。ジュブナイルらしくストーリーは非常にシンプルだが、なかなか気持ちの良い読後感である。