クリストファー・ピーターソン『ポジティブ心理学入門』

ポジティブ心理学入門: 「よい生き方」を科学的に考える方法

ポジティブ心理学入門: 「よい生き方」を科学的に考える方法

ポジティブ心理学とは「私たちが生まれてから死ぬまで、またその間のあらゆる出来事について、人生でよい方向に向かうことについて科学的に研究する学問」らしい。ポジティブ心理学にはフロー理論(ゾーン)の研究で有名なチクセントミハイも関わっている上、最近けっこう色々な本が出ているので、気になっていた。
著者はポジティブ心理学の創始者の一人だそうだが、ポジティブ心理学に係る様々な実験や事例を紹介しながら解説してくれており、なかなかわかりやすい。
例えば、人に感謝の手紙を送るのは、その後長期間にわたりポジティブな心身状態を維持できるのに対して、人を赦す手紙は全然そうならない(むしろマイナスの効果を及ぼす)という実験結果が出ている。深いなあ。