入山章栄『世界の経営学者はいま何を考えているのか』

世界の経営学者はいま何を考えているのか――知られざるビジネスの知のフロンティア

世界の経営学者はいま何を考えているのか――知られざるビジネスの知のフロンティア

三菱総合研究所で調査・コンサルティングに従事した後、アメリカの修士・博士を取って、ニューヨークで若手の経営学者として活躍している著者による、ビジネススクールや日本の経営学の本で語られることのない「グローバルでの最先端の経営学」をエッセイ風に紹介するという本。本のコンセプトが絶妙で、期待値が高すぎたので、正直「まあまあ」だったかなという印象。しかし、それでも面白い。例えば、グローバルベースではドラッカーなど経営学者と位置づけられていないという話は、「えっ」という驚きと「なるほど」という納得で非常に得心した。