成毛眞『面白い本』

面白い本 (岩波新書)

面白い本 (岩波新書)

著者は元マイクロソフト日本法人の社長、ベンチャー投資やコンサルティングを行うインスパイアの社長を経て、現在はインスパイアの取締役ファウンダーとして活動の傍ら書評サイトHONZの代表も務めている人物。
ド直球なタイトルの通り、著者が実際に読んでみて面白いと思った本を100冊紹介しているという本なのだが、紹介した100冊をノンフィクションに限定している点はユニークである。どれも面白そうな本ばかりなのだが、100冊はちょっと多いので、俺が読んでみようかなと思った本を10冊に絞ってリストアップしてみた。しかし、こういう良質のブックガイドを読むと、また積ん読が増えてしまう……。
ワンダフル・ライフ―バージェス頁岩と生物進化の物語 (ハヤカワ文庫NF) スティーヴン・ジェイ・グールド『ワンダフル・ライフ』
死海文書のすべて ジェームス・C・ヴァンダーカム『死海文書のすべて』
マタギ 矛盾なき労働と食文化 田中康弘『マタギ 矛盾なき労働と食文化』
なかのとおるの生命科学者の伝記を読む 仲野徹『なかのとおるの生命科学者の伝記を読む』
大村智 - 2億人を病魔から守った化学者 馬場錬成『大村智 2億人を病魔から守った化学者』
鼻行類―新しく発見された哺乳類の構造と生活 (平凡社ライブラリー) ハラルト・シュテュンプケ『鼻行類 新しく発見された哺乳類の構造と生活』
情熱の階段 日本人闘牛士、たった一人の挑戦 濃野平『情熱の階段 日本人闘牛士、たった一人の挑戦』
脱出記―シベリアからインドまで歩いた男たち (ヴィレッジブックス) スラヴォミール・ラウイッツ『脱出記 シベリアからインドまで歩いた男たち』
ヤノマミ 国分拓『ヤノマミ』

余談1

本書で紹介された100冊のうち、俺が読んだことがあるのは以下の3冊。
イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press) クレイトン・クリステンセン『イノベーションのジレンマ』
もの食う人びと (角川文庫) 辺見庸『もの食う人々』
利己的な遺伝子 (科学選書) リチャード・ドーキンス『利己的な遺伝子』

余談2

本書で紹介された100冊のうち、読めていないけれど既に購入済なのは以下の2冊。
ピュリツァー賞 受賞写真 全記録 ハル・ビュエル『ピュリツァー賞 受賞写真 全記録』
チェンジング・ブルー―気候変動の謎に迫る 大河内直彦『チェンジング・ブルー 気候変動の謎に迫る』