佐藤郁哉+山田真茂留『制度と文化 組織を動かす見えない力』

制度と文化―組織を動かす見えない力

制度と文化―組織を動かす見えない力

組織における「組織文化」はまさに諸刃の剣で、組織文化が強いと一定のシナジーが生まれ、またコミュニケーションコストも小さくなる。しかし組織圧力による同調圧力が強まれば強まるほど、異なるタイプの人材は居心地が悪くて仕方ないし、変化に適応することが難しい。
学術的なバックグラウンドを踏まえて解説しているが、あまり読みにくさはない。ただしビジネスパーソンが明日からの現場で活用できるように示唆を書いている訳でもないから、読者はこの手の本が好きな人か、学生かな。