インキュベ日記

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クリス・アンダーソン『MAKERS 21世紀の産業革命が始まる』

MAKERS―21世紀の産業革命が始まる

MAKERS―21世紀の産業革命が始まる

ロングテール(アップデート版)―「売れない商品」を宝の山に変える新戦略 (ハヤカワ新書juice) フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略 MAKERS―21世紀の産業革命が始まる
ロングテール』と『フリー』で(特に)マーケティングの世界に革命を起こしたクリス・アンダーソンの最新作。
IT革命というと得てしてホワイトカラー・管理部門に押し寄せる変化ばかりがクローズアップされてきた。そして俺もそれを疑いもしなかった。しかしIT革命はホワイトカラー・管理部門ばかりではなく、ブルーカラー・製造業に強烈なインパクトを与えるものである。21世紀の製造業は、熟練した技術も広い自社工場も不要であり、アイデアとパソコンさえあれば誰もが自宅で始められるものであり、今まさに、1985年のビル・ゲイツに続けとばかりに、ガレージでもの作りに励む何百万人もの「メイカーズ」が製造業のイノベーションを巻き起こしている……というアウトライン。
巻末の付録には、実際にガレージでもの作りに励むために必要なCAD(2Dデザインソフトおよび3Dデザインソフト)、3Dプリンタ、3Dスキャナー、レーザーカッター、CNC装置、アルドゥイーノ・キット、はんだごて、回路計について具体的な推奨製品が紹介されている。これらを日本でどの程度簡単に手に入れられるかは不明だが、少なくとも最近はテレビ番組でも3Dプリンタや3Dスキャナーの凄さがよく紹介されており、全く手に入れられないという訳でもないだろう。これらのツールが一般人にとって買いやすいツールになったとき、ぶるカラーにも(ホワイトカラーのように)真の革命が押し寄せるだろう。