インキュベ日記

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ビジャイ・ゴビンダラジャン+クリス・トリンブル『リバース・イノベーション』

リバース・イノベーション

リバース・イノベーション

リバース・イノベーションとは「新興国市場向けに開発を行った商品を、先進国でも展開し、グローバル市場のシェアを拡大する戦略」を指す。これまでの製品戦略・マーケティング戦略における先進国と新興国の関係は、通常、川上から川下へ……つまり先進国で開発・投入した製品を新興国向けにマイナーチェンジし、先進国の廉価版を新興国に投入する、というモデルで捉えられ、また実践されてきた。しかしリバース・イノベーションにおいてはその関係が全く逆……つまり新興国で開発・投入した製品を「逆流(リバース)」させて先進国に投入するというモデルになっている。本書では、このリバース・イノベーションについて、理論と事例の双方から詳しい解説を加えている。
読みやすく、また示唆に富んだ内容だと思う。これからの10年か20年で、リバース・イノベーションを採用した(あるいは、意識的ではないが結果的にリバース・イノベーションフレームワークに当てはめられる)事例が山のように登場することになるのだろうな。