森博嗣『朽ちる散る落ちる』

朽ちる散る落ちる (講談社文庫)

朽ちる散る落ちる (講談社文庫)

元・旧家の令嬢にして離婚経験のある一児の母であり自称科学者でもある探偵役の瀬在丸紅子(とその友人である保呂草潤平・小鳥遊練無・香具山紫子)が遭遇・解決した事件を、探偵でもある保呂草潤平が回想として記述する「Vシリーズ」の第9弾。
六人の超音波科学者』の続きということになるのかな。なかなか荒唐無稽な展開で、ミステリとしては力技すぎるんじゃないかと思いつつ、紅子・保呂草・練無・紫子といったやや癖のあるキャラクターのこともだんだん好きになってきたので、まあ良かったかなあ。