これまで手に取ることはなかったが、ラーメン屋でたまたま1巻を手に取ったら予想以上に面白く、Kindleで買ってみた次第。ヤンジャンで(多分)今イチバン人気のある作品だと思われる。
本作では、人間と姿形は同じで知能も人間と同レベルだが、人間だけを喰う……というか人間以外の食物を受け付けない「喰種(グール)」と呼ばれる怪物がいる。グールは「食事」としては月に1人も食べれば十分なのだが、グールの中には楽しみとして人間を殺したり食ったりする者もいて、人間社会の脅威になっている。主人公は、元々は人間だったのだが、とある事故が原因でグールの臓器を移植され、後天的にグールとしての特質を身につけてしまう……といったアウトラインだろうか。
主人公は人間の立場もグールとしての立場もわかるため、主人公の目線が描写に深みを与えていると思う。