るなツー『女子のてにをは』1巻

女子のてにをは 1 (ビッグコミックス)

女子のてにをは 1 (ビッグコミックス)

作者は主婦業の傍ら30歳から漫画を描き始め、39歳で商業誌デビューし、41歳で初単行本を出したという遅咲きの漫画家。しかし絵柄は非常に洗練された当世風のそれである。いわゆる萠え絵とは少しズレている点も良い。
話は、「昭和」感の漂うややレトロな女子高生の何気ない日常を描写したというもので、まあありふれたモチーフと言って良い。しかしだからこそ、かえって難しい。絵柄や話の作り、小ネタのひとつひとつに対する作者のセンスが問われてくる作品であるが、今のところ非常に読後感が心地良い。2巻も楽しみ。