神崎善司『モデルベース要件定義テクニック』

モデルベース要件定義テクニック―要件定義書がスラスラ作れる

モデルベース要件定義テクニック―要件定義書がスラスラ作れる

ビジネスプロセス・システムに必要な機能・データフローなどを一定のルールに基づいて単純化したものをモデルと呼び、モデルを一定の記法に基づいてわかりやすく表現していくことをモデリングと呼ぶ。そしてUMLという広く知られたモデリング言語を使って要件定義を実施する流れやコツを説明したのが本書である。
……というのは、ITエンジニアであれば自明なのかもしれない。しかしそもそもモデルベースの要件定義というのが何なのかが冒頭で明確に書かれていない上、帯には「ビジネスモデル変更にもすばやく対応」と書かれていたから、私のような初心者はまさに課金モデルや顧客ロックインモデルを分解していきながら要件定義に繋げていく本(つまりビジネス分析→要求整理→要件定義と繋げる本)なのかと思ってしまった。
個人的には以前読んだ本園明史『要求定義のチェックポイント427』の方が使いやすく、結局この本を読み返している。