- 作者: 小川軽舟
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川学芸出版
- 発売日: 2013/12/05
- メディア: Kindle版
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俳句論、また俳句論と絡めながら紹介された俳句に対する鑑賞が載っている。
冒頭で、小説と違って俳句だけで食べていける俳人はほとんどいないこと、小説と違って俳句は作る人と読む人が未分化である(要は読みもするし作りもする)こと、その他にも「閉鎖性と普遍性」「取り合わせ」「漢語」「散文」といった俳句のテーマを掲げて著者の考え方を示す共に、いくつかの俳句を紹介して俳句の鑑賞というか読み込みを展開している。
やや硬めの文体で、笑い話や箸休めのようなものはほとんど存在しないものの、学術論文というほどではなく、評論とエッセイの中間のような手触りだ。特に俳句に詳しくない方でも普通に読めると思う。