野崎まど『死なない生徒殺人事件』

死なない生徒殺人事件―識別組子とさまよえる不死 (メディアワークス文庫)

死なない生徒殺人事件―識別組子とさまよえる不死 (メディアワークス文庫)

主人公は、今年から別の高校で働くことになったという青年高校教師。新しい高校は女子校なので色々からかわれたりもするのだが、何と「永遠の命を持っている」と豪語?する女子生徒が現れる……というプロローグ。というか何と言うか。最初はどうなることかと思ったが、意外にちゃんと面白かった。

ところでわたしが最初に読んだ野崎まど作品は『know』である。ハヤカワから出ているガチSFなので、『know』を読んだ時はそこまで感じなかったが、デビュー初期のラノベ作品を読むと、奇抜なプロットやトリックを好むところ、人名や会話に言葉遊びが多いところなどは、西尾維新の影響が強いのかなと思う。伊坂幸太郎あたりの影響もあるかもしれない。