インキュベ日記

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クロサワコウタロウ『珍夜特急 2nd season 6 エクアドル・ペルー』

珍夜特急 2nd season 6―エクアドル・ペルー―

珍夜特急 2nd season 6―エクアドル・ペルー―

ユーラシア大陸(出発はインド)を日本から持ち込んだバイクで横断した作者が、今度はアメリカ大陸を南北に縦断する紀行シリーズ。

資金不足、カルネ(*1)に起因する1年間という時間制約、4人でのパーティー(特にライダーではないベティーナの参加)による居心地の悪さや不自由さから来る、どうにも重苦しい雰囲気が深刻さを増している。

そして著者はついに、リマでノッチやベティーナと別れて、自分のための旅を続ける決断をする。もっと気兼ねなく走りたいと思っていたラルフも同調し、ノッチ&ベティーナ組と、ラルフ&コータロー組にパーティーが別れることになる。この辺りは「断腸の思い」ということになるのだろうな。でも旅は強制ではないし、ノッチやベティーナは単なる友達ではなくいわば「旅のための仲間」である。すり合わせの限界を超えれば、別行動を取る方がお互いにとってハッピーなのである。

ますます続きが楽しみ。

*1:物品を他国へ一時的に持ち込む際に一時輸入通関を簡易に行うための制度。どうやらカルネには1年間という時間制約があり、1年以内に旅を終えて、持ち出したバイクと一緒に日本に戻って来なくてはならない。