ジリアン・テット『サイロ・エフェクト 高度専門化社会の罠』

サイロ・エフェクト 高度専門化社会の罠 (文春e-book)

サイロ・エフェクト 高度専門化社会の罠 (文春e-book)

専門特化して他と連携が取れない様を「サイロ」と呼ぶが、そのサイロに着目したビジネス書。サイロによって不利益を被った事例や、脱サイロによって利益被った事例を、これでもか、これでもか、と紹介してくれている。海外のビジネス書やノンフィクションは、本書のように「徹底的に」事例を紹介するタイプの本があるよなあ。日本の本では、まずここまで執拗な本はお目にかかれない。

内容は、結論としては「サイロは駄目だよ」ということで既にわかっているのだが、事例がなかなか説得的で、ついつい読み進めてしまう。面白い本だと思う。