小谷野敦『このミステリーがひどい!』

このミステリーがひどい!

このミステリーがひどい!

元々は学者だったのだが、『バカのための読書術』や『もてない男』などで物書きとして認知され、現在は作家・評論家として生計を立てているようだ。

本書は過激なタイトルから想像できるように、中身もけっこう放言気味なのだが、まあエッセイのようなものだと思えばそれほど腹も立つまい。ただし著者がそもそもミステリーに愛情を持っていないことが透けて見え、本書のAmazonでの評価は散々である。興味ないならミステリーなんて読むなよというAmazonのレビュアーの言い分は正しいように思う。