入不二基義『相対主義の極北』

相対主義の極北 (ちくま学芸文庫)

相対主義の極北 (ちくま学芸文庫)

ガチの哲学書。

相対主義とは、絶対的なものではなく全てが相対的であるとみなす考え方……わたしはせいぜいその程度で考えていた。しかし著者は違う。ガチの哲学者だからガチの論考である。『あるようにあり、なるようになる 運命論の運命』と同じく、使われている言葉が難しいわけではないのだが、読んでいくと全然わからなくなる。
例えば第1章では、相対主義の考え方を「内在化」「複数化」「断絶性」「再帰性」「相対性と絶対性の反転」「非-知の次元」という6つの切り口で説明している。第1章から既にヤバかったが、第2章以降さらに難しくなる。

……チーン

ガチの哲学書は、今のわたしには無理かもしれない。

もっともっとじっくり何度も何度も読まなければ、真に理解することは出来まい。