田中耕比古『一番伝わる説明の順番』

一番伝わる説明の順番

一番伝わる説明の順番

「結論から話せ」とよく言われるが、それよりも「前提を揃える」ことが重要、というのが本書のキーメッセージである。

これには大賛成だ。

たまに「結論から話せ」と言う人がいるが、その人は単に「わかりにくいからわかりやすく話せ」と言っているに過ぎない。その証拠に、結論から話すと「根拠がわからない」「背景がわからない」などと言うのである。ここでは著者の言うとおり前提を揃えることが重要なのだが、前提とは、資料の位置づけ、数字の定義、表やグラフ等の数字の見方、打ち合わせのゴール等である。ここをきちんと揃えて、大きなところから小さなところへと説明する箇所をフォーカスしていく。

良い本だと思う。