小川一水『天冥の標Ⅹ 青葉よ、豊かなれ PART2』

天冥の標? 青葉よ、豊かなれ PART2 (ハヤカワ文庫JA)

天冥の標? 青葉よ、豊かなれ PART2 (ハヤカワ文庫JA)

小川一水が10年がかりで「全部盛り」で書き切った長編SFシリーズ、最終となる第Ⅹ巻のPART2。PART3で完結するため、いわゆるラス前である。

ネタバレを防ぐため詳細は割愛するが、ここで、(この物語における)人類を瀕死に追いやった存在との決着がつけられる。

何というかなー。ここまで読み続けていると、いわゆる敵役キャラに対してもそれなりの思い入れがあったりして、あー、何とかならんものだったかな、とか思ったり。こういう「この作品はもっと良い展開があったはずだ、いや、キャラクターのために、違う展開があってほしかった」とか考え出すと、作品にどっぷりとハマっている証拠だなと思う。

次はオーラス。どうなるかな。