門田修平『英語上達12のポイント』

英語上達12のポイント

英語上達12のポイント

この手の本はわりにいっぱい本屋やネット上で見ることができるのだが、第二言語習得の専門研究者が出しているものなので、気になって手に取ってみた次第。12のポイントは「聞いたことある」というものから「それ何」というものまであるが、ちゃんと読むと第二言語習得についてのエビデンスがちゃんとあるので、なるほどと納得させられる。

  1. 大量のインプットが必須
  2. 効率よく記憶に定着させるコツをつかむ
  3. 発音できることがリスニングの前提
  4. 間違うことを恐れるな
  5. こころの中の音声が英語習得の決め手
  6. ことばを習得に導く脳の仕組みを理解する
  7. 英語能力の自動化を目指そう
  8. はじめて見る未知語の発音ができるようにする
  9. 幼児の母語獲得から学ぼう
  10. 英語力の土台をつくる母語能力を大切に
  11. 多読で留学並みの洗剤学習を実現
  12. 英語力の基礎になる語彙力・文法力をつける

なお著者は他にも10冊以上の本を出しているのだが、古い本や類書を除くと『英語語彙指導ハンドブック』『英語リーディング指導ハンドブック』『英語音読指導ハンドブック』『英語スピーキング指導ハンドブック』『英語リスニング指導ハンドブック』というシリーズを出していて、これがわりと興味深い。特定領域の第二言語習得であることに加え、これを一般の中学・高校の授業でいかに指導していくかという超マニアックな分野の専門書で、どれも良い。

英語語彙指導ハンドブック

英語語彙指導ハンドブック

英語リーディング指導ハンドブック

英語リーディング指導ハンドブック

英語音読指導ハンドブック―フォニックスからシャドーイングまで

英語音読指導ハンドブック―フォニックスからシャドーイングまで

英語スピーキング指導ハンドブック

英語スピーキング指導ハンドブック

英語リスニング指導ハンドブック

英語リスニング指導ハンドブック