- 作者: 米澤穂信
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2015/12/18
- メディア: Kindle版
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主人公の少女は中1なんだが、いわゆるスクールカーストを意識した振る舞いに異常に自覚的であったり、弟は弟でこの町には一度も来たことがないはずなのに「知ってる」と言い出したり、母親との関係が微妙だったりと、もうとにかく不穏である。『ボトルネック』もそうだったが、米澤穂信という書き手は、この不穏さの演出が巧い。
余談
米澤穂信けっこう読んできたなあ。あと読んでいないのは、『インシテミル』と『 儚い羊たちの祝宴』と『折れた竜骨』ぐらいだと思う。インシテミルは映画化もされているそうで、けっこう楽しみだ。なお、10月前半ぐらいにこの辺の本はやっつけるつもり。
余談2
『夏期限定トロピカルパフェ事件』と『秋期限定栗きんとん事件』の上下巻も未読だったな。いわゆる〈小市民〉シリーズと呼ばれているものだ。これも年内には読もう。