須藤昌子『死んでも床にモノを置かない。』

死んでも床にモノを置かない。

死んでも床にモノを置かない。

わたしは自分のプライベートについてブログを書くことがほとんど(というか全くと言って良いほど)ないのだが、少しだけ自分語りをすると、最近、というか先週末、思うところあって引っ越しをした。

結婚もせず41歳を迎え、相変わらず資産も貯金も全然ない代わり(誰に何を言い訳するわけでもないが他人に引かれるほど本当に貯金はない)、御茶ノ水という家賃の高い地域で、一人暮らしには十分な広さで、エントランスが綺麗で管理人が常駐する、家賃の高い家に住んでいたわけである。穀潰しなのか人でなしなのかフーテンなのかよくわからんが、まあちゃんと働いて納税しているだけでも親からの評価が高まるぐらいにはロクデナシだったわけで、まあ就職前も就職後も勝手気ままな生活をしていたのである。原則それを変える気はない。だが、家というのは広ければ広いほど、収納スペースが多ければ多いほど、モノが増える。別にミニマリストを気取りたいわけではないが、一度上げた生活レベルは落とすのが大変だと聞く。40代になり、今一度、自分の人生に必要なものを極限まで減らしてみたらどうなるか、どうしてもやってみたくなったのである。

結果、築30年・20平米・ユニットバスの家に引っ越すことにした。家賃は、約15年前に初任給20.5万円の中小企業に就職した上京後の最初のアパートとほぼ同額。

さて、わたしは引っ越しに際して、着ていない服を山盛り処分し、本棚も処分し、ベッド・マットレス・イベントブースとかにある巨大なホワイトボード2つ・PCラック・壊れた液晶ディスプレイ3つ・腹筋台・鉄アレイ4つ・CDプレーヤー・スピーカー・空気清浄機・ベランダ用のテーブルとチェア・高圧洗浄機・ベンチ・電動蒸し器・フットマッサージ器・ふくはらぎスチーマー・鉄フライパン4つに鉄鍋2つにホーロー鍋・履いてない革靴5つ・使っていない革鞄5つ・スーツケース2つ・何処かの結婚式でもらった一度も使っていないウェッジウッドのコーヒーカップ等々、他にも挙げるとキリがないのだが、正直ちょっと驚くほどのモノを処分した。よくこれだけ家の中にあったな。てか金たまらんなーと思ってたが、こんだけ無駄遣いしてたら、そら全然たまらんよなと。

サマリーポケットにすぐ読まない本を段ボール10箱近く送りつけた。

で、残った荷物が、ドラム式洗濯乾燥機・冷蔵庫・机と椅子・一人がけソファ・レンジラック(ここに炊飯器と電気圧力鍋とレンジを格納)・みかん箱(けっこう小さ目の段ボール)25箱。引越し業者が準備してくれる大きめの段ボールで換算すると、大体15〜18箱ぐらいになるかな。ベッドとマットレスを処分したので、これから布団と枕を追加購入し、収納スペースが無いのでカラーボックスも買うことにした。

で、思ったんだが……

まだまだモノめっちゃ多いな!

大型の家具と家電(洗濯機・冷蔵庫・机と椅子・ソファ・調理家電・布団・カラーボックス)は外せないから、ダンボールの中身をひとつずつ検分して、中身を更に吟味するんだろうな。衣服は元々びっくりするぐらい少ないので、紙の本や細々とした小物を減らすことになるだろう。20平米で快適に住むには、もっともっとモノを減らさないとならないし、収納の仕方も工夫が必要だな。

……というところで、やっと本書に戻ってくるんだけど、そんな問題意識で本書を読んでみた次第。

まー参考にはならんかな。写真の家が、もうかなり広い。東京じゃなくて地方なのかな。

ただし「死んでも床にモノを置かない」などの「やらないルール」を決めるのが重要、という指摘には得心した。確かにわたしは、置き場所を決めず、すぐ床にモノを置いている気がする。そうすると掃除も大変なんだよね。