新装版 魔女の宅急便 (3)キキともうひとりの魔女 (角川文庫)
- 作者: 角野栄子
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2015/06/20
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
2巻以降は既に映画版の「その後」を描いているので、わたし的には初めての物語なのだが、キキは2巻で色々と考えた結果、宅急便だけでなく、キキのお母さんもやっていたくしゃみの薬(風邪薬)を作り始めることになる。自分でやれることを少しずつ増やしていくというのは、ありがちだが、王道で、心に響いた。
一方、3巻は、ケケという魔女(のような少女)がいきなり登場する。明確に黒い服を着てほうきで空を飛ぶわけではないけれど、何となく不思議な力を持ち、何となくキキを意識し、キキの心を逆撫でするようなことを言い、トンボにも近づいていくのである。キキもまだ子供なので、あっさりと逆撫でされ、キキの心は日々嫉妬だのイライラだの不安だのに支配されていくのである。
なるほど、キキにとっては1巻や2巻とはまた違う試練だ。