伊藤和典『機動警察パトレイバー』

機動警察パトレイバー 風速40メートル (富士見ファンタジア文庫)

機動警察パトレイバー 風速40メートル (富士見ファンタジア文庫)

一世を風靡し、今もファンが多いパトレイバーの小説版。小説版のパトレイバーは長らく入手不可だったのだが、Kindleの普及に伴い、読めるようになった。こういうのも電子書籍のメリットだな。

内容は「アクセス」「風速40メートル」という中編で構成。風速40メートルの方は劇場版第1作のノベライズである。

富士見ファンタジア文庫は、スレイヤーズなどが生み出された、いわばライトノベルの走りのようなもので、セリフや擬音語が多め。ライトノベルの定義・分類自体にあまり興味はないが、わたしは「文章を漫画のようにスラスラと読む」ことがライトノベル誕生のきっかけというか初期の需要だったと思っている。漫画も、まるで一本の映画や準文学小説のように味わい深いものがある一方で、その反対のアプローチの小説もある、ということだ。要するにジャンルやメディアのクロスオーバーということで、その意味では、昔懐かしい富士見ファンタジア文庫というか、何というか。

余談

わたしは合本版でゲット。多少はお得になっているのだろうか。

【合本版】機動警察パトレイバー 全5巻 (富士見ファンタジア文庫)

【合本版】機動警察パトレイバー 全5巻 (富士見ファンタジア文庫)