主婦の友社『すっきり暮らすために持たないもの、やめたこと』

すっきり暮らすために持たないもの、やめたこと

すっきり暮らすために持たないもの、やめたこと

文字通り、「すっきり暮らす」ためのインスタグラマー21人の工夫を紹介した本。

ヒッジョーに五月雨式に紹介されているが、結局この手のインスタグラマーのアイデアは3つに大別されると理解した。

  1. モノの数と種類を減らす
    1. モノの総量が減らないと結局すっきりはできない
    2. モノの総量を減らすためには、単に不要なものを見極めて捨てるだけでなく、各種洗剤をオキシクリーンと除菌用アルコールに統一するとか、色んな鍋やフライパンや炊飯器を鍋とフライパン1つずつに集約するみたいな、専用品の汎用品への置き換えも含む
  2. 白と茶色で揃えて色味の統一感を出す
  3. 汎用ボトルや収納ボックスを活用してサイズの統一感を出す

個人的に参考になる工夫とそうでない工夫が明確に分かれるな。

まず、「洗剤や調味料を汎用ボトルに詰め替えて見た目スッキリ!」みたいなものは、ほぼインスタ映えに特化した話で、真似したいものには思えない。詰め替えの手間がかかるし、一人暮らしだと調味料の使用量が少ないので衛生上の心配もある。それにわたしは洗剤や調味料の見せる収納に興味がない。

その他、「鍋やフライパン各種を鉄フライパンと鉄鍋に統一!」「炊飯器を捨てて毎日お鍋で炊飯」みたいなものも、正直お利口な対応とは思えなかった。

もちろんこんなものは各人がやりたいようにやれば良いわけで、他人の対応を批判するつもりも止めるつもりも毛頭ない。だがわたしは、この手の生活改善において重点投資・重点考慮すべきものは一番に頻度、二番目に対応工数(心理的な対応の負荷感も考慮)だと思っている。毎日使うものは汎用品ではなく専用品、または良いものだと、毎日ストレスを感じる機会が減り、幸せの総量がアップしやすいからである。わたしの中では、「1日に1回以上使うもの・やること」「週に2回以上使うもの・やること」「それ以下」というシンプルルールで各アイテムをチェックして、まず「それ以下」は「必要か」「別の何かで代用できないか」と思うようにしている。

そうすると、例えば、風呂桶と洗濯板でも洗濯自体はできるわけで、風呂桶はインスタグラマー御用達のオキシクリーンを使った浸け置き洗いも可能で便利だ。またそこまで極端にしなくとも、単機能の安い洗濯機を使う人は多いだろう。衣類乾燥も浴室乾燥機や除湿機があれば十分ということになる。しかし一人暮らしでも2〜3日に1回は洗濯するわけで、洗濯自体の対応工数は1〜2分(洗濯機に衣類と洗剤を入れてボタンを押すだけ)だが、パンパンしながら衣類を干す手間は1回20分やそこらはかかる。乾いているかどうかを確認しながらハンガーや洗濯ばさみから取り外して取り込む手間も同様。そう考えると、個人的には「洗濯乾燥機一択だよね」となる。

一方、例えば休日用の服なんて(味気ないけれど)最悪2つあれば何とかなることもわかる。わたしの場合、仮に3連休があっても3日とも遠出することはほとんどないし、旅行の場合インナーやTシャツは「捨てるもの」を着用して、ホテルに捨ててくるからだ。冷蔵庫なんかも、わたしの場合は差し当たり「冷えれば良い」ので、安物で十分だと思う。また、わたしはクイックルワイパーや雑巾やガムテ(小さなホコリや髪の毛を取る)で床掃除をすることが多く、掃除機での掃除は週に1回あるかないか。これも中国製の安物で十分だろう。

そんなこんなを踏まえると、今いちばん欲しいものは、本当は「食洗機」なんだよねえ。洗い物というのは、頻度も高く、対応工数も多い。わたしも最近は健康のために自炊を意識しているのだが、とにかく嫌なのが、料理の後片付けである。食事をしてふーっと落ち着いたところで洗い物をする。面倒臭すぎる。それを毎日毎食やってくれていた母親はマジで凄いと思う。でも家が狭い&賃貸という状況では、色々と検討したが食洗機を上手く取り付けるのが難しい。その結果、わたしは割り箸と紙皿(深さのあるタイプね)を使って洗い物を減らしていた。これだと掃除の手間がかからないからだ。紙コップもずっと使っていたが、コップは水ですすぐだけで良いので、大変さを感じないため、サーモスのマグカップを使っている。でも割り箸と紙皿だと食事のハッピーさが足りないんだよな。そのため、今はニオイ移りが少なく汚れも落ちやすいガラス食器を導入して様子を見ているが、さてどうなるか。