『13歳のハローワーク』など、表面的な対象者を敢えて子供に設定し、実は大人が読んでも面白い、というアプローチは最近ちょいちょい見られるのだが、本書もそれであろう。子供に読ませたいと思うのは大人であり、本屋に来た子供が本書を目にして「パパこれ買ってー」となる可能性はかなり低い。
内容は、刑法・刑事訴訟法・少年法・民法・民事訴訟法・日本国憲法・いじめ防止対策推進法を対象に、イラストで補いながら条文を易しく書き下す、というものだ。
だらだらと「雰囲気」ありきの解説をしないのは、個人的にはかなりのチャレンジだと思った。良いとも言えるし、とっつきづらいとも言える。興味を持って読み進められる小学生はかなり少なそう。