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インキュベ日記

書評2700冊・漫画評4000冊・DVD評400枚の「質より量」な記録サイト(稀に質も重視)

『Bloodborne(ブラッドボーン)』

Bloodborne(通常版)

Bloodborne(通常版)

外国勢に蹂躙されまくりのゲーム業界にあって、数少ない国産の本格派ゲーム。いわゆるアクションRPGというゲームジャンルであり、友人に薦められて買ったが(ついでに別の友人にも推奨して買わせ一緒に楽しんだ)、かなり人を選ぶ。

まずストーリーがよくわからない。主人公が前後不覚状態で別世界に迷い込んでいるというプロローグのようだが、それを差し引いても本作の世界観や目的は、不親切と言って良いだろう。しかしストーリーで「がんじがらめ」の作品もある中、よくわからんが先に進んでみよう、先に進めば何かが変わるはず……という手探り感はある意味新しく、それでいて昔の不親切なゲームのようでもあり、とにかく楽しい。

グラフィックも相当おどろおどろしい。血も出まくり。画面全体が暗い。しかし他に例のない美麗な雰囲気でもある。

戦闘も凄く難しい。ザコ敵が半端なく強い。気を抜くと1対1でも厳しいし、ザコ敵2〜3人に囲まれたら、かなり巧く立ち回らないと瞬殺される。ボスに至ってはもう5回10回は平気で死ぬ。しかし敵を倒したときの爽快感というかカタルシスはかなりのものだ。

同じタイミングで始めた友人が言っていて「なるほど」と思ったのだが、本作は「死んで覚える」ゲームである。死ぬ覚悟で敵の懐に飛び込み、相手の動きや弱点を知るのである。まだ中盤に差し掛かったぐらいなので、今後どうなるかわからないが、今のところ何度も死んで相手の動きや弱点を学び、レベルを上げることで、何とか強敵を倒せている。私のようにアクションゲームが下手でも、勇気と努力とレベル上げによって何とかなる、そのゲームバランスは絶妙。本作の戦闘コンセプトをゲーム製作側は「死闘感」と表現しているようだが、実に言い得て妙である。

人を選ぶゲームだが、それでもなお、多くの人がチャレンジすべき、優秀な国産ゲームである。