ヤマシタトモコ『さんかく窓の外側は夜』1巻

さんかく窓の外側は夜 1 (クロフネコミックス)

さんかく窓の外側は夜 1 (クロフネコミックス)

常々「ヤマシタトモコは作風が幅広いなあ」と思っているのだが、本書はヤマシタトモコの得意領域、BL(ボーイズラブ)である。正直理解できないジャンルなのでほとんど買ったことはないけれど、これはそれほど大袈裟なものではない。霊感のある二人が魂に触れ合うと快感を覚えるという、何だかなという設定ではあるが……。
で、男二人が魂を触られたり引きずり出されたりして、脂汗を垂らしてアンアン言っているだけの漫画かと思いきや、「呪い」の持つ怖さをけっこう真面目に描写していたりして、これまた侮れない。
BLっぽい描写はどうでも良いけど、本筋のストーリーは続きが楽しみ。