ベルセルク コミック 1-37巻セット (ジェッツコミックス)
- 作者: 三浦建太郎
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2013/03/29
- メディア: コミック
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- 作者: 三浦建太郎
- 出版社/メーカー: 白泉社
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- メディア: コミック
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1989年より連載されているダークファンタジーの最高峰。
しかし最近は完全に連載が止まってしまい、自他共に「作者が死ぬまでに完結しないんじゃないか」という危惧が語られるようになっている。これまで何十回どころではないぐらい読み返しているのだが、さすがにそろそろ続きが読みたい。
さて本作は四半世紀に渡って続く作品だけあり、ストーリーも幾つかの時代・テーマに分かれているため、Wikipediaを基に整理しておく。
- 黒い剣士(1〜3巻)←NOW!!
- 黄金時代(3〜14巻)
- 断罪篇(14〜21巻)
- ロスト・チルドレンの章
- 縛鎖の章
- 聖誕祭の章
- 千年帝国の鷹(ミレニアム・ファルコン)篇(22〜35巻)
- 聖魔戦記の章
- 鷹都(ファルコニア)の章
- 幻造世界(ファンタジア)篇(35巻〜)
- 妖精島の章
「黒い剣士」は、いわゆる序章である。
物語には、時系列順に語り始めるのではなく、クライマックスやその手前から語り、読者を一気に引き込むという話法があるけれど、本作はその典型であると言って良いだろう。主人公らしき「黒い剣士」は、まさに怪物じみた形相で、普通の人間では10人掛かりでも持ち上げられないような巨大な鉄塊を「剣」として振り回し、普通の人間では100人束になっても叶わない「使徒」と呼ばれる本物の怪物と渡り合っている。そして神様のように圧倒的な力を持つゴッド・ハンドと呼ばれる相手にも凄まじい憎悪をぶつけている。何故そこまでするのか、読者には全然わからない。しかし、その圧倒的なテンションに引き込まれてしまうのである。
なお、この時期の絵柄はいわゆる「若書き」であり、技術的には今の三浦建太郎とは雲泥の差である。しかしそれでも他の漫画家と比べると、既に十分に巧い。やや画面が雑然としている感はあるけれど、それも主人公の心理状態と(好意的に)考えれば、なかなか乙である。