- 作者: 末次由紀
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/09/28
- メディア: Kindle版
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今回(Kindle版の1巻と2巻が無料なので)初めて読んだのだが、物語の立ち上がりはけっこうオーソドックス。主人公(女)はごく普通の取り立てて取り柄のない小学生だったんだが、たまたま同じクラスに転校してきた同級生(男)が競技かるたの小学生チャンピオンで、主人公は彼を通してかるたの魅力にハマっていく。でも、その同級生は結局またすぐ転校してしまう……と、ここまでが小学生編。
2巻の途中からは高校生編に一気に飛ぶのだが、主人公は競技かるたの面白さが忘れられず、高校でかるた部を作ることにする。で、遠く離れた地でも同じようにかるたを続けているであろう同級生と再会したいと思うわけである。これは恋心というよりは、自分がこれまでの人生で最も楽しかった経験を大切にしたいという思いだろうな。ただ同級生の方は、実は(色々あって)かるたから足を洗っていた。主人公は当然ショックを受けるわけだが、主人公とその仲間は、同級生はあれだけかるたが好きだったんだから結局また戻ってくるだろう、だからかるた部で青春して彼の帰りを待つことにしよう……と、ここまでが2巻。
3巻からはKindle版が有料だったのでまだ読んでおらず、今日の感想も一旦ここまで。ややパターン化されているきらいがあるが、なかなか面白く、先が気になる展開である。うーん、買いたい。買おうかな。