浜田よしかづ『つぐもも』18巻

つぐもも : 18 (アクションコミックス)

つぐもも : 18 (アクションコミックス)

長い年月を経て古くなった器物などに魂や精霊が宿った存在を付喪神(つくもがみ)と呼ぶが、そうした九十九髪は、人から人へ受け継がれ、長い時を経た道具から生まれる「つぐもも」と、呪詛(すそ)と呼ばれる現世の理をねじ曲げる成分や持ち主の強い願望から、ごく短い期間で生まれる「あまそぎ」に大別される……というオカルト風味の漫画。

オカルトやファンタジーとしての骨格はしっかりしているけれども、実際のところ本作のイチバンの見所は、オカルトではなく、お色気であろう。作者が「女の子の登場人物を全て脱がす」という謎の情熱を持った超絶お色気漫画なのである。しかも進行が遅れたりプロット作りが上手く行かず作者にストレスがかかると、余計にエロいシーンを描きたくなってしまうという、非常に残念な性癖の持ち主でもある。

素晴らしい性癖ですね!

なお最近はアニメ化も決まって作者にストレスがかかっているのか、18巻のお色気はこれまでの中でも屈指の分量である。話の展開もそこそこあって、個人的には凄く楽しめた巻である。