蝸牛くも+黒瀬浩介『ゴブリンスレイヤー』1巻

ゴブリンスレイヤー 1巻 (デジタル版ビッグガンガンコミックス)

ゴブリンスレイヤー 1巻 (デジタル版ビッグガンガンコミックス)

  • 作者: 蝸牛くも(GA文庫/SBクリエイティブ刊),黒瀬浩介,神奈月昇
  • 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
  • 発売日: 2016/09/13
  • メディア: Kindle版
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蝸牛くもが原作、黒瀬浩介が作画。原作はGA文庫というレーベルなのだが、雰囲気的にラノベレーベルだろうか。
ゴブリンスレイヤー (GA文庫) ゴブリンスレイヤー2 (GA文庫) ゴブリンスレイヤー3 (GA文庫)

作品としては典型的な剣と魔法の中世ファンタジー。冒険者はギルドのようなところで主にモンスター絡みの仕事を斡旋してもらい、武功を立てることで、金を得られるとともに、この世界の段位のようなものを得て名誉も得る、という構造である。で、モンスターの中でも最弱とされるゴブリンは、大半が人間の子供程度の肉体と知能なのだが、子供程度でも武器を使えば大人の人間も容易く殺せるし、数も多い上、人間の女子供をさらって犯すため非常に嫌われている。しかし報酬も安いので、本当に駆け出しの冒険者以外は滅多に仕事を請け負うことがない……という中で、初めての冒険に挑んだ女神官とそのパーティー御一行は敢えなくゴブリンに返り討ち。

そんな中でゴブリンスレイヤーの登場。ゴブリンスレイヤーは、もう徹底してゴブリンだけを狩り続けている変わり種の冒険者で、今回も最後に残った女神官を助けるだけでなく、数十匹のゴブリンを巣穴まで探って徹底してブチ殺している。この手のブチ切れたというかぶっ壊れた感じは、『ベルセルク』などにも見られるためある種紋切り型と言えなくもないが、ここまで描写が丁寧だと、やはり引き込まれる。

2巻が出たら買おうかな。

というか小説版も読んでみたい。