ジョージ朝倉『ダンス・ダンス・ダンスール』1〜3巻

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ジョージ朝倉が今度はダンス漫画に挑戦(正確にはバレエ漫画)。

ダンス漫画については、『昴(含:続編のMOON)』や『ボールルームへようこそ』『背すじをピン!と』『絢爛たるグランドセーヌ』と、踊りの魅力をしっかりと伝えようとする本格的な漫画が多いという認識はあるのだが、何となく機会がなくて、これらはまだ全く読んでいない。読んだことがあるのはヤマシタトモコ『BUTTER!!!』あたりだが、『BUTTER!!!』は人間関係や心情の掘り下げは凄まじいものの、ダンスそのものの魅力の掘り下げは十分とは言えない気がする。

……ということで、さあダンス漫画ってそもそもダンスの面白さが伝わるんかなあ、でも作家買いしているジョージ朝倉だからなあ、とか思いつつ読み始めたわけだが、これは凄い。ジョージ朝倉の作風(普段はコメディーテイストなんだがここぞというところでは燃えるような情熱を表現し切るところ、夢中になった人物の狂気をはらんだ目、見開きページでのまるでカラーかと思わせるような少女漫画技術の炸裂などなど)が、ダンスのきらびやかな魅力に見事にマッチしている。

これは続きが気になる!

個人的には『溺れるナイフ』を超えた。あれは面白かったけどちょっと長過ぎた気がする。