鈴木みそ『限界集落(ギリギリ)温泉』全4巻

タイトル欄では上手くルビを振れないのだが、「限界集落温泉」と書いて「ギリギリ温泉」と読む、すなわち限界集落ギリギリ温泉である。

温泉は出るが、年寄りばかりで特段の観光地や商業施設もなく、駅から離れていて立地も悪い、そんな限界集落で営まれる旅館に、元ゲームディレクターがたまたま辿り着く。ウソをつくのが商売とうそぶく元ゲームディレクターは、口八丁の特技を活かして人を呼び込み、この旅館を立て直そうとする……というアウトライン。なぜ主人公(元ゲームディレクター)が無料タダで手を貸すのか、その辺りの掘り下げが全然ないので、正直感情移入はしづらい。けど面白い設定だなとは思う。