読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

インキュベ日記

書評2700冊・漫画評4000冊・DVD評400枚の「質より量」な記録サイト(稀に質も重視)

RoGa+白米良+たかやKi『ありふれた職業で世界最強』1巻

ありふれた職業で世界最強 1 (ガルドコミックス)

ありふれた職業で世界最強 1 (ガルドコミックス)

「ごく普通」の学生たちが異世界に召還されるという、例によってというか、最近よくあるパターンの漫画。「小説家になろう」という小説投稿サイトで人気を集めた一種のテンプレートであることから「なろう系」と呼ばれているジャンルである。

なお本作は、一人や数人ではなく、学級だか学年だかの全員が異世界に転送され、しかも(せいぜい学校の体育と部活ぐらいしかやっていないはずなのに)勇者や大魔法使いとしてのスキルを備えたガキがわんさか出てくる。しかも担任の先生は(せいぜい理科だったか家庭科だったかの教師なんだが)異世界の食料問題を根本から解決するレア職業だったりする、という意味不明なチート設定……と、ここまでが前フリ。

チート全開のなろう系ジャンルにおいて、本作の主人公はこの異世界においてもごく普通の職業とレベルで、取り立てて優れたスキルも持っていないパンピーである。しかもパンピーなのにトラブルでダンジョンの奥深くに独りで取り残されてしまう。そんな絶望的な状況から何とか生き残らねば、というのが本作のアウトラインである。

「なろう系」というあまりにも乱暴な世界観は正直あまり好きになれないんだが、その中でも本作の設定は「自分がそうだったら」という妄想もしやすく、まあまあ面白い。ただ1巻が終わる頃には主人公がもうとんでもないチートキャラになっており、展開が早すぎるなという印象。2巻か3巻では、ドラゴンやトロールレベルなら倒せちゃうんじゃないか。